スキーをするうえでストックの存在はとても重要になります。検定や大会出場を考えている方、競技スキーをしている人にとってはストック選びは欠かせません。
今回はそんなストックについて、初心者から上級者まで皆さんがわかるようにストックの選び方を紹介していきたいと思います。
・ストックを購入したいけど自分に合った長さがわからない…
・初めてストックを購入する方。
・これからスキーを始める方。
・さらにスキー技術を向上させたい方。
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1.ストックには様々な種類がある
皆さんはスキーのストックにも様々な種類があることをご存じでしょうか。
スキーのストックは一般的にまっすぐな棒状のものを想像すると思いますが、モノによっては最初から曲がっていたり、長さを変えることができるストックがあります。
それぞれ紹介していきたいと思います。
伸縮可能ストック
これはストックの長さを変えることができるストックです。
使用する人の身長や、滑り方によってストックをわざわざ変える必要がなく、ストックの中央にあるストッパーで長さを調整します。
このストックのメリットは長さを調整できることです。しかしながら普通のストックと比べると高価で強度も劣ってしまうことが欠点としてあげられます。
バックカントリー用ストック
このストックの特徴はストック先端のリングが大きくなっていることです。主にバックカントリースキーで使用されます。
新雪や圧雪されていないゲレンデ外を滑る時、ストックのリングが小さいとストックがすぐに雪の中に埋まってしまいます。ですので接地面積を大きくすることで安定させ、ストックワークをより簡単に行えるようにしているのです。
アルペンスキー(GS)用ストック
またストックの中にはまっすぐなモノではなく最初から曲がっているものもあります。
知らない人からしたら不良品のように思われると思いますが、これにはアルペンスキーならではの理由があります。
GSと略さる大回り系の競技で使用されるのですが、ストックが曲がっている理由はクローチング姿勢をしやすくし、風の抵抗を減らすためです。
曲がっているところを体に押し当てることでストックが邪魔にならずクローチング姿勢がとりやすくなります。スキー専門店でしたら販売しているところが多いのでよかったら皆さんも手に取って試してみてください。
このほかにも様々な種類のストックがあるので自分に合ったストック選びは種類をしっかり確認するようにしましょう。
2.おすすめの長さは?
種類の確認が終わったら一番重要になる長さを考えていきましょう。
長さのお勧めの指標は(身長)×(0.68)です。
例えば身長170㎝の方でしたら
170×0.68=115.6
ですので154㎝のストックでいいことになります。
実物がある場合はストックを上下さかさまにしてリングの上を握り、脇を占めた状態で肘から上の腕と身体が直角になる高さのストックを選ぶようにしましょう。
またこれらの方法を使用したうえで、2つの長さを迷ってしまったときは短い方を選ぶようにしましょう。
3.滑りによってストックの長さが変わる?!
ここまでストックの種類と長さについて紹介してきましたがここからは中・上級者向けに話をしていきたいと思います。
皆さんは滑りによってストックの長さを変えていますか?
伸縮可能なストックをお持ちでない方は難しいかもしれませんが、本来スキーは滑りによって長さを変えた方がストックワークがよりしやすくなります。滑り方の違いに分けて解説していきましょう。
小回りの時
小回りの時はストックの長さを短くするのが一般的に良いとされています。
これはストックをつく数が増えるのと、ストックのつき方が強くなるので、短くすることで引っかかったり、滑りの邪魔になったりすることを防ぐことができるのです。
大回りの時
大回りは小回りと対照的に長めのストックが望ましいといえます。
特ににアルペンスキーや基礎スキーなどの競技スキーでは、初速を出すためにストックでこぐので長さがあることでこぎやすく、スピードに乗りやすくなるメリットがあります。
コブの時
コブを滑る際はより長さを短くするといいでしょう。
コブはターンするところが溝のように沈んでおり、ストックのつくところは逆に盛り上がっています。
ですのでコブに入ると自然にストックのつく位置が高くなり、長いままだと滑りの邪魔になってしまうのです。
4.ストック選びで迷ったら伸縮性
上記で紹介したように滑りによってストックの長さは変わってくるため、よりスキー上達を目指す方は滑りによって別々のストックを購入するのではなく、長さを変更できるストックを購入されるのがおすすめです。
最近は伸縮性のストックの数が増えてきており、値段も安いものが出始めました。
ネットで購入する方や更なる上達を目指す方、ストック選びに自信がない方などは伸縮性を候補に入れてみてはいかがでしょうか。
5.最後に
いかがでしたか?
今回はスキーのストックの選び方を「種類」や「長さ」から紹介しました。もし購入を検討している方は参考にしてみてください。
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