皆さんは昔のスキー板と現在使用されているスキー板の違いをご存じですか。
見た目に関してはパット見ただけでどれが古いスキー板か今では簡単に見分けがつくくらい、今のスキー板はおしゃれで機能性も素晴らしいものが多いです。
1900年代と2000年代ではスキー板の種類が変わり、新しい板はカービングスキー板なんて呼ばれています。
今回は昔の板と現在使用されているカービングスキー板の違いについて簡単にまとめましたのでよかったらご覧になってください。
1.サイドカットの違い
まず1つ目の違いはサイドカットの違いです。
昔のスキー板はサイドカット直線に近く、スキー板がまっすぐになっていました。
今のカービングスキーはサイドカットが円を描くように滑らかになっています。これによって回転半径が小さくなり、カービングターンが描けるようになりました。
昔は板をずらさないで滑るカービングターンではなく、横ずらしが多いターンが主流でしたが、カービングスキー板の登場からずらしの少ない滑りになり滑走技術が大きく変化したといえるでしょう。
また、このサイドカットのおかげで特にレーシング用の板では、小回り用の板と大回り用の板がより差別化されるようになりました。
たわみの量もスキー板によって異なり、レーシング用は普通の板に比べてかたくたわむのに力が必要になる分レスポンスが大きくなりました。
2.長さの違い
2つ目に紹介する違いはスキー板の長さになります。
昔の板は長めのスキー板が多いのに対して、現在のスキー板はより短く、より簡単に扱えるようになりました。
これはサイドカットの発達や、スピードが出てきたときに接地面が少なくても安定することができるようになったスキー板そのものの性能によるものです。
スキー板が長いと滑走中に細かな動作をしずらいということもありますが、何より短くなったことで持ち運びしやすくなったことが1番のメリットだと思います。
今のスキー板の長さであれば軽自動車でスキー板を運ぶことができますが、もしスキー板の長さが昔と変わらなかったら軽自動車にスキー板を乗せることは難しかったかもしれません。
3.トップの大きさの違い
昔の板と今の板の違いで欠かせないのがこのトップの大きさです。
昔のスキー板はトップが細かったため全体的にスマートな感じでしたが、現在のスキー板ではトップが太くなっています。
ではトップが太くなることで何かメリットがあるのでしょうか。
これはターンのきっかけが作りやすくなるためにトップが太くなっているのです。
スキーはターンをするときにトップから雪面をとらえていきますが、トップが大きいと少しの角付けで雪面の中にエッジが食い込みやすくなり、結果的にターンのきっかけが作りやすくなるのです。
トップが細いと板をより倒さないとエッジが立たず、雪面をとらえるのに時間を要してしまいます。
4.デザインの違い
最後にはずせないのが見た目のデザインの違いです。
昔のスキー板は昔の色使いでデザインされており、現在のスキー板との差は一目瞭然です。
(写真はイメージです)
現在のスキー板は様々なデザインのものが販売されており、HEADからは全身黄色の蛍光色のスキー板が販売されていたり、BLIZZARDからは全身オレンジ色のスキー板が販売されていたりします。
また、ロシニョールが販売しているビラージュというシリーズは昔のスキー板のデザインをまねている人気の板もあります。
真っ白なゲレンデの中をたくさんの色のスキー板が滑っており、現在のスキー板は目でもスキーを楽しめるようなデザインが多い印象です。
5.まとめ
最後にここまでの特徴をまとめるとこんな感じになります。
<昔> <現在>
サイドカット 直線 弧
長さ 長い 短い
トップ 細い 太い
デザイン 昔の色使い 多種多様
6.最後に
いかがでしたでしょうか。
皆さんの中には昔の板との違いは見た面のデザインしか変わらないのではないかと思っていた方も入りと思います。
こうして比べてみると現在のカービングスキーはたくさんの工夫と技術が集まった板であるといえますね。
ここで紹介したこと以外にも現在のスキー板には様々な機能が追加されており年々機能性が向上しています。
これからのスキー板の技術の進歩にも注目です!
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