皆さんは急斜面を滑る時に何を意識して滑っていますか?
スキー場には初心者用の斜度が緩やかなコースから、上級者向けの急斜面まで様々なコースがありますよね。
スキーをある程度滑れる方でしたら、一度は急斜面にチャレンジしたことがあるのではないでしょうか。
急斜面のコースは斜度に対する恐怖心が出てきたり、スピードコントロールが難しくなりがちです。
緩斜面でできることを急斜面でもできればいいのですが実際はそう簡単にいきませんよね…笑
今回はそんな急斜面での滑り方について、意識するべきことをイラストを交えてわかりやすく解説していきたいと思います。
これを見た後にぜひスキー場で実践してみてください!
1.緩斜面での基礎技術を生かす
まず急斜面に来た時、心がけてほしいことがあります。
それは「緩斜面でできないことを急斜面でしようとしない」ということです。
緩斜面でできたことが急斜面でできるなんておいしい話はありません。笑
ですので滑る時は緩斜面で練習した基礎的なターンの仕方などを頭の中にイメージしましょう。
うまく滑ることは最初は考えなくて大丈夫です。
斜面に対して慣れてきてからそのシーンにあった滑りを練習していけばいいのです。
上級者でも始めて滑る斜面を上手に滑るスキーヤーは少なく、スキーの大会では必ず大会で使用するバーンをあらかじめ選手が確認するインスペクションを行います。
上級者でもいきなりうまく滑ることは難しいので、初めて急斜面に挑戦するスキーヤーも同様、最初はうまく滑ることよりも滑りきることに集中しましょう!
2.おすすめの滑走方法
ここからは実際に急斜面のお勧めの滑り方について紹介していきたいと思います。
①横移動をメインに
まず急斜面の滑り方として必ずしなくちゃいけないことが「横に滑る」ということです。
スキーは本来斜面を下るように滑りますよね。これをここでは「縦に滑る」ということにします。しかし、急斜面では縦に滑ると当然ながらスピードが出てしまい、暴走してしまいます。
これを防ぐために急斜面では横に移動することを心がけましょう。
Q.横移動だけじゃいつまでたっても滑り終わらないんじゃないの?
A.いいえ。そんなことはありません。斜度のある斜面で横移動することはどんなに頑張ってもほぼほぼ不可能です。滑っているうちに自然と下に下がっていきます。時間はかかりますが最初はこの滑り方で降りないと急斜面は克服できません!
②曲がる時はㇵの字
横移動して滑っていくとコースの端っこにつきます。
そこで次にすることは方向転換です。
普通の斜面では滑らかにターンするのがスキーの滑り方ですが、急斜面を滑る時にいきなりやろうとしてもできないのが当たり前です。
急斜面では曲がる時ターンをするイメージではなく、「方向転換をする」イメージで滑りましょう。
Q.方向転換がうまくいかない
A.方向転換するときはㇵの字で思いっきりターンの外足に荷重をしてください。内足が浮いてしまうくらいのイメージで構いません。そうすると急斜面でもうまくターンできるはずです。
③無理せずに転ぶ
スピードが出てきて少しでも危ないと思った時はすぐにお尻を雪面につけるなどして転びましょう。
転ぶときは斜面下部ではなく上部に身体を倒してあげてください。
無理して滑ると衝突事故につながります。
スキーがうまい人は転ぶのもうまいなんて言われたりしているぐらいスキーヤーにとって転ぶことは大切な技術の1つです。
④コース全体をすべて使用する
①②で意識したことで滑ろうとしても暴走してしまう人は横移動が少なくなってしまっている可能性があります。
横移動を増やすことはスピードを落とす役割もあるので、ターンの幅が小さくなってしまうとスピードコントロールをする時間が少なくなってしまいます。
急斜面を滑るにあたってスピードコントロールはとても重要ですので、コースを名一杯使用してゆっくり滑るようにしましょう。
最後に
いかがでしたか。
このサイトを見て少しでも急斜面を滑る時のヒントになっていただければ幸いです。
スキーの上達の一番の秘訣は様々なバーンを滑ることです。
整地された緩やかなバーンから、急斜面不整地まで、自然が作り出す様々なバーンに対応できるすべりを目指すことはとても重要です。
皆さんもいつも同じバーンを滑るのではなくたまには急斜面を滑ってみたりしてみてください。
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